公開した日が一番きれいで、あとは古くなっていく。そんなホームページをたくさん見てきました。止まる原因は担当者の怠慢ではありません。仕組みの問題です。

更新が止まる3つの理由

更新が止まったサイトの事情を聞くと、だいたい次の3つに行き着きます。

  • 更新のハードルが高い(業者にメールして数日待ち、または管理画面が難しい)
  • 何を書けばいいか決まっていない(ネタをゼロから考えるのは重労働)
  • 反応が見えない(誰も見ていない気がして、張り合いがなくなる)

どれも「気合が足りない」わけではありません。仕組みが人に厳しすぎるのです。ひとつずつ潰せます。

対策① 更新箇所を1か所にする

「お知らせを1行足すだけ」の作業が、業者への依頼メールから始まるなら、それは止まって当然です。よく変わる場所(お知らせ・営業時間・料金)は、決まったファイルの決まった場所を書き換えるだけで反映される作りにしておく。これは制作時点の設計で決まります。

すでにあるサイトでも、この形への作り替えはできます。「どこを触れば何が変わるか」を1枚の手順書にするだけでも、更新の心理的な壁はだいぶ下がります。

対策② ネタは考えない。拾う

書くことをゼロから考えるから続かないのです。ネタは日々の商売の中に落ちています。いちばん良い拾い場所は、お客様から実際に聞かれた質問です。ひとりが聞くことは、たいてい他の何人も検索しています。

聞かれた質問をメモしておいて、月に1本、その答えを書く。これだけで「誰に向けて何を書くか」に迷わなくなります。実はこの「わきみずノート」自体も同じ方式で、実際のご相談で出た話を記事にしています。

月1本で十分です。週1本の目標を立てて3週で挫折するより、月1本を1年続けた12本のほうが、確実に資産になります。

対策③ 見る数字をひとつに絞る

アクセス解析を開くと数字がたくさん並んでいて、それだけでお腹いっぱいになります。小さな会社が見るべき数字は、突き詰めればひとつ。問い合わせの数です。

アクセスが月100でも、そこから問い合わせが1件来て仕事につながるなら、そのサイトは働いています。逆にアクセスが多くても問い合わせゼロなら、導線に問題があります。月に一度、問い合わせ数だけ見る。この習慣なら続きます。

それでも止まるなら、任せるのも手

ここまでやっても、商売が忙しければ更新は後回しになります。それは健全なことです。本業が忙しいのは良いことなので。

その場合は、更新を人に任せる選択肢があります。大事なのは「任せる部分」と「自分で書く部分」を分けることです。文章の元ネタ(お客様に聞かれたこと、最近あったこと)はあなたにしか出せません。それを形にして載せる作業は、外に出せます。全部丸投げすると、当たり障りのない誰のためでもない記事が増えるだけなので、そこだけ注意してください。