ショート動画の編集外注は、探せばいくらでも見つかります。失敗の原因はたいてい編集の腕ではなく、頼む前に決めておくべきことが決まっていないことです。
「編集がうまい人」を探す前に
動画の編集そのものは、今や品質の差がつきにくい仕事です。テロップ、字幕、BGM、テンポの良いカット。どの編集者に頼んでも、それなりのものは仕上がってきます。
それでも「動画はできたのに、商売には何も起きなかった」という話をよく聞きます。原因は編集の腕ではなく、発注側の準備にあります。次の3つを決めてから頼むと、結果が大きく変わります。
決めごと① 目的は再生数か、問い合わせか
「伸びる動画」と「仕事につながる動画」は、作り方が違います。再生数を狙うなら流行の型に寄せることになり、問い合わせを狙うなら、見た人が次に何をすればいいか(プロフィールのリンク、電話、来店)まで設計する必要があります。
小さな会社なら、目的は問い合わせに置くことをおすすめします。1万再生で問い合わせゼロより、500再生で問い合わせ1件のほうが商売としては成功です。この目的を先に共有しておかないと、外注先は再生数を追います。数字として分かりやすいからです。
決めごと② 素材と権利の分担
もめごとの多くは権利です。発注前に、書面で次を確認しておきましょう。
- BGM・フォント・効果音のライセンスは誰が持つか(編集側が商用利用可のものを使うのが通例)
- 支給する映像・写真の権利処理は誰の責任か(通常は発注側)
- 写っている人(従業員・お客様)の掲載同意を誰が取るか
- 納品後の動画は誰のものか。SNS以外(店頭・営業資料)でも使えるか
特に出演者の同意は見落としがちです。従業員が写った動画は、退職後に削除を求められることがあります。撮影時に一筆もらっておくだけで防げます。
決めごと③ やめ時と数字の見方
SNSは水物です。「何本出せば必ず伸びる」という保証は、誰にもできません。だからこそ、始める前に「何の数字を、いつ見て、どうなったら続けるか・変えるか・やめるか」を決めておくことが大切です。
月に一度、再生数だけでなく、プロフィールへの遷移数と問い合わせ数まで見る。伸びない題材は3か月で入れ替える。この程度の単純なルールで十分です。決めていないと、なんとなく続けてなんとなくやめることになり、費用だけが残ります。
まとめ:発注前チェック
この3つが決まっていれば、どこに外注してもそう大きくは外しません。逆に決まっていなければ、どんなに編集がうまくても結果にはつながりにくい、というのが実感です。
- 目的を一言で言えるか(再生数ではなく問い合わせ、など)
- 権利の分担を書面にしたか
- 月に見る数字と、やめ時・変え時のルールを決めたか