既製サービスと専用開発は、どちらが優れているかではなく、商売のどこを共通化でき、どこを自社の強みとして残すかで選びます。
まずSaaSを試したほうがよい業務
会計、給与計算、勤怠管理、オンライン会議など、多くの会社で手順が共通する業務は、実績のあるSaaSを使うほうが早く安全です。
法改正への対応やセキュリティ更新をサービス側が担ってくれることも、大きな利点です。
- 他社とほぼ同じ手順で問題ない
- 利用人数や料金が想定内に収まる
- データの出力・移行方法が用意されている
専用システムを検討するサイン
お客様からの注文方法、現場での確認手順、商品ごとの例外処理など、商売の中心にある業務は既製サービスへ合わせることで強みが消える場合があります。
複数のサービスへ同じ情報を入力している、結局Excelで補っている、使わない機能のために操作が複雑になっている。こうした状態が続くなら、専用化を検討するタイミングです。
開発費だけで比べない
SaaSは初期費用が低く見えますが、人数課金、追加機能、データ移行、手作業で補う時間も含めて比べる必要があります。専用システムも、制作費だけでなく保守と改善の費用が必要です。
1年間に支払う金額と、1年間に人が使う時間を並べると、比較しやすくなります。
全部を作らず、境目だけ作る方法もある
会計や顧客管理は既製サービスを使い、注文の入口や社内独自の計算だけを専用化する方法があります。既製サービスの得意分野を残し、自社らしさが必要な部分だけ作る考え方です。
最初から大きなシステムにせず、もっとも手間が集中する1工程を動かしてから広げると、失敗を抑えられます。